コミュニティセンター
Community Center
—コミュニティセンターにおける活用事例—
Benchillcommunitycentre
【2017年調査】
【園長 Marie perssonさんへのインタビューより】
イギリスではコミュニティセンターにもSensory roomが多く存在している。イギリス中西部に位置するマンチェスター空港近くのベンチル・コミュニティセンターは、子どもや若者を対象に様々なアクティビティを提供しており、リラクゼーションやセラピーの目的で全ての年齢層に対し、安価でSensory roomを開放している。またセラピーセッションも行える場所となっており、地域の人が様々な目的で気軽に利用できる場となっている。
この空間について、Benchill community centreのサイトでは以下のように説明されている。
【この落ち着いた環境は、親/介護者が子供たちと絆を深める場所でもあり、今日の忙しく、ストレスの多いライフスタイルにおいて、安らかで平和な体験を提供します。刺激的でありながら落ち着いた雰囲気を作り出し、とりわけ目と手の協調を改善し、言語スキルを発達させるのに役立つため、特別なニーズを持つ子供と大人にとって多くの利点があります。活発すぎる子どもは落ち着き、活動的でない子供は好奇心を見せます。
すべての幼児は、Sensory roomを使用して後の人生で必要な基本的な感覚スキルを発達させるという利益を得ることができます。Sensory roomは特に視覚や聴覚に問題のある人に役立ち、自閉症スペクトラム症の人にとって非常に価値があることが証明されています。】
日本で「スヌーズレンルーム」と言えば、障害者を対象にした空間であるというイメージが強く浸透しており、定型発達の幼児などに対して活用する例は非常に少ない。しかし、イギリスのコミュニティセンターではこのように、障害児以外への活用についても有用であることが述べられていた。
筆者もワーキングマザーであるのでよく分かるが、母親は家に帰ってからも家事という別の仕事がある。子どもを迎えに行った先の保育園で、ゆっくりとしている時間などないのであろう。スヌーズレンにおけるMSRやSensory roomという物的環境は、対象者の感情や行動を変化させるツールであり、ケアする人という人的環境に働きかけてこそ、スヌーズレンという活動が生まれるということを実感したインタビューであった。
私たちの活動より
2021年現在、公共施設からの問い合わせが増え、2022年中には掲載できそうです。
乞うご期待ください!